サイトの親近感

連鎖する“個人ニュースサイト”(8/22)kasa's legitimate square

ネット上での親近感 という記事がいかに個人ニュースサイト間を滑っていったかということがまとめられています。各個人ニュースサイトの管理人さんの感想もまとめられていて面白いです。ちなみに日記サイトやテキストサイトよりも個人ニュースサイトのほうが、この感覚に敏感なのではないかと僕は思います。だからこそ、特に個人ニュースサイト界隈でこのテキストが取り上げられたのではないかな。

日記・テキストサイトというのは「管理人の人柄」というのが前提にあって訪れるものですから、親近感というのは訪れるために必要な要素として当たり前なのですね。でも、個人ニュースサイトというのはやはり、基本的にはそこにある「情報」を目当てにされます(僕は「個人ニュースサイト」自体が好きで、そこにある「情報」は管理人の人柄と不可分だったりするのですが)、だから、個人ニュースサイトの管理人の人柄やサイトの雰囲気は、言ってみればオプションなわけです。でも、長いことサイトを見続けていると、やはり「どういう人が運営してるんだろう?」という興味は生じます。

しかし、個人ニュースサイトは人柄を読みとれる部分が少ないので、細かいところに注目しないと、その管理人の人柄を読み取ることができません。だから、個人ニュースサイトの常連は個人ニュースサイトの細かい変化にも敏感になります。

また、個人ニュースサイトの管理人は、毎日、かなりの数のサイトを巡ります。自分の興味のあるネタを自分のサイトで紹介するために、常にネットを徘徊しています。そして、あのサイトに行けば自分好みのネタがあるとか、こういうネタならあのサイトの専売特許だなといった具合に、面識も交流もないのに相手のサイトを当てにすることは多いし、もちろん、個人ニュースサイトという性格上、相手のサイトに対する依存度も大きいです。

以上のことから、他の個人ニュースサイトの管理人さんへの信頼感や安心感というのは発生しやすいと思います。こういったことから、テキストサイトよりも、個人ニュースサイトのほうが親近感というものには敏感なのではないかと思います。情報元表記のリンクだけでコミュニケーションが取れている(ような気になる)ときもありますしね。

個人ニュースサイトの管理人というのは禁欲的なのです。本当はもっと喋れるし、喋りたいのだけれど、喋るとニュースサイトらしさや記事数が減ってしまうというジレンマを抱いて更新しているのです。僕みたいに図々しいと、このように長文を書いたりもするのだけれど、こういった更新は実にニュースサイトらしからぬ行為です。