その昔、サイトの「運営者」はサイトの「中の人」ではなかった。

【サイト名+さん】の起源はどこにあるか というエントリに ちょいりす のゆつきさんからコメントをいただいて、ふと思いました。そもそも「中の人」という用語を個人サイト界隈的な使用として流行らせたのは「ちゆ12歳」さんではなかったでしょうか。(ちなみに、一般的な「中の人」の使用の歴史は もなみ9歳 さんの 中の人などいない!の歴史 に詳しいです)

つまり、「中の人」という用語が、被りものや戦隊ものの「中の人」という使い方ではなく、「サイトの中の人(=運営者・管理人)」という使われ方をされだしたのはいつ頃からだろうという疑問です。これが、いつ頃からなのかというのは非常に興味深いことです。サイトというのは 【サイト名+さん】の起源はどこにあるか で触れているとおり、「誰かの書いたものが載せてある場所」というように把握されていて、サイトと執筆者は分節化されていたのです。

だから、「サイトの中に人がいる」というような感覚ではありませんでした。サイトは服を着るようにしてまとうものではありませんでした。書いたものが張ってある掲示板のように、あの場所にいけば、あの記事が読めるというように、言ってみれば、サイトは公共的な場所だったのです。決して、サイトが中の人を直に表現しているというような見方はされていなかったように思います。このあたりの変化には興味があります。