内容と同等かそれ以上に表現の仕方が重要だということ

僕がここでいきなり、社会一般で認められているような有益な事柄に関して解説を始めたとしよう。そこで、さあ、人がやってきますかというと、哀しいことに閲覧者は減るに違いない。

有益な記述を行うということは、なにかしらの目的に適う記述をするということであり、目的を限定するということは同様の目的を抱いている人の集まりに向けて、なにかを記述するということであり、そうしたことに価値を見出すとすると、そのテキストにおいては合目的的な記述以外の記述は排除されるのが望ましいということになる。

しかし、僕はそれはつまらないと思うから、そうはしない。いまのところ、ウェブでまでそんなことをしたいとは思わない。ウェブにおいては、チラシの裏がチラシの表より有益ではないと言い切れる根拠はどこにもないのです。

本来的な目的に向けて書かれたものではないということ、暇な時間にふと書かれた戯言であるということ、そうしたことはウェブにおいては決して不利に働きません。既成の価値や形式を崩して、手続きを逸脱できるということもウェブは面白さのひとつと言うことができるのではないかと思う。