「子供」か「子ども」か。
http://www5.ocn.ne.jp/~sensei/opinion/kodomo.html
書かれていることはもっともなのですが、実際には通常、公式な場面では「子ども」を使います。僕は人目に触れないところで記述するときは「子供」を使います。そのほうが記号の羅列としてきれいだと思うから。ただ、なにかしら正式な文書に記入するときは「子ども」を用います。そのほうが「余計な波風を立てないから」です。

どちらも別に「間違った使い方」ではないのだから、わざわざ、問題を起すようなことをする必要はないし、この程度の気遣いは教員であれば「して当然」です。僕が言うのも気が引けますが「正しいことが、常に、必ず、最良であるわけではない」です。「子供という表記は差別的だ」と間違ったことを言われたら、「いや、それは違ってね」と説明すればいい話でなにもことを荒立てるようなことをすることはないのではないかと思います。そして、「子ども」という表記はとても定着しているので、これといって意識せずにこの言葉を使えます。

むしろ、逆に「差別がどうだこうだ」と蒸し返すほうが感じが悪いです。言葉はたしかに差別を助長しますが、差別というのは「意識」の問題です。「差別」という観点で論じる限り、その言葉の「本来的な正しさ」など歴史的な価値しかないのでは? 差別というのは、それによって不当に何事かの価値を貶めるような活動が発生するときに起こるのであって、別にそういう意識がないのに「差別」云々を論じるのは単なる偏屈な人なだけであるように思います。